「あずまんが大王」(アニメ版)北米バージョンについて


ADVから発売された「あずまんが大王」(アニメ版)北米バージョンについて

主に日本版との違いのまとめを少しずつ体裁を整えながら作成して行きたいと思います。

[共通事項他] [1巻] [2巻] [3巻] [4巻] [5巻] [6巻]

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2巻

 

6話 SPORTS FEST

EQUATION FOR VICTORY       SAKAKI OF 3, KAGURA OF 5        RUNAWAY VICTORY       YAY      DANCING THE GRAND FINALE

PREVIEW

7話 CULTURE FEST

FAIRYLAND CLASS      MAN OF CHARACTER      GO WITH ENTHUSIASM!       THE MASCOT      ENEMY?

PREVIEW

8話 NEW YEAR'S DREAM SPECIAL

OSAKA'S NEW YEAR DREAM     IN TOMO-CHAN'S CASE      IN SAKAKI'S CASE       WELCOME     IN KAORIN'S CASE

PREVIEW

9話 MISS SAKAKI

IF I CAN'T PET ONE...        11 YEARS OLD        MR. KITTY CAT...     PREMISE      WHY?

PREVIEW

付属ブックレット


1P Ayumu Kasuga(キャラ紹介:春日 歩)2-5P Translator Notes(訳者メモ) 7P Stuff Comments(スタッフコメント) 8-9P Osaka Art 10-11P Osaka's Outfits(設定資料:大阪) 12P Mr. Tadakichi, Ohyama(設定資料:忠吉さん、大山)


6話 SPORTS FEST

6話の体育祭、智が種目をずらっと並べ立てるシーンがありますので(余談ですがこのシーンでの智の「笑い」の演技は向こうの声優さんの方が上手です)他と合わせて運動会の種目の対応を。()内、二つあるのは前者が吹き替え、後者が字幕です。

短距離(short sprint / short distance)中距離(medium sprint / medium distance)、マラソン(marathons)、幅跳び(long jump)、ハイジャンプ(high jump)、玉入れ(basket scramble)、騎馬戦(cavalry battle)

ここまでは智の台詞、後は

400m走(400-meter race)、二人三脚(three-legged race)、綱引き(tug-of-war)、組み体操(team gymnastics)、応援合戦(cheering contest)、借り物競走(scavenger race)、クラス対抗リレー(class versus class relay)

といった表現になってます。借り物競走がスカベンジ(ゴミ拾い)ってのは無いんじゃないかって気がするんですけど・・・ 付属のブックレットにある「translator notes」では「basket scramble」と「cavalry battle」の解説があります。言葉だけで実際に出てこなかったから解説にいれたんでしょうね。

 


7話 CULTURE FEST

7話の文化祭のエピソードで気になったところ。
その1)忠吉さんの背中に乗ったちよちゃんを見つめる榊さんの台詞「いいなぁ」が字幕吹き替えともに「lucky」で置き換えられているんですが・・・
なんかしっくりこないんですけど。この場面の榊さんの心情は「うらやましい」なんだからラッキーじゃないだろうと思うんですけど・・・

(訳者コメント:「いいなぁ」の訳に「lucky」は無いんじゃないかと文句を言ってますが、よく調べてみたら
You lucky devil!
で、「いいなぁ〜」という感情を表す表現になるようで、また「devil」の部分はyouとかherとかでもいいようです。つまり私がよく知らなかっただけというだけでした。というわけですので訂正しました。)


その2)文化祭の最後、ゆかり先生がぬいぐるみを「供養」として焼く、と言い出すシーン。字幕吹き替えともに「as memorial」となって仏教的な「供養」とはちょっと離れてしまってます。「translator notes」に「memorial service for the stuffed animals」って項目があったのでここでフォローが入るのかなと思ったら文化祭後のキャンプファイヤーの話が出て来たりしてなんだか要領を得ません。ぬいぐるみを「供養」するって概念はさすがによく分からなかったんでしょうか。


Translator Notes

Episode 6


Sports fest 体育祭 - この日は全校生徒がスポーツ大会に参加します。チーム分けはそれぞれの学校により異なるやり方で決められます。あるときは単にクラスごとであったり、またあるときは1〜3年の同じ1組がチームとしてまとめられたり、さまざまです。体育祭において、ほとんどの種目は得点対象であり、チームはお互いに一日を通してどれだけ得点できるかを競い合います。各チームは人員を勝利の可能性が最大になるようにそれぞれの種目へ戦略的に割り振ります。得点対象となる競技は伝統的な徒競走から玉入れや騎馬戦といった変わった運動まで様々です。その一方でチアリーディングや組体操といった純粋に公開演技のためだけの得点対象にならない競技もまたあります。

 

Bloomers are underwear! ブルマーは下着です! - 確かに英語(特にイギリス英語では)「bloomers」はバギーパンツまたは下着のことをいいます。しかしながら、この語が日本で選ばれたため、日本では女性用の体操着のことをいうようになりました。

(訳者コメント:何か納得いかないと言うか違和感があるというか。日本であれを「ブルマー」と呼ぶのはまず何よりも語源となったアメリカ人「アメリア・ブルーマー(Amelia Bloomer)」さんがいる訳で、この人に全然触れることもなく見出しからいきなり木村チックに高らかに宣言されてもなぁ・・・)

 

Basket scramble 玉入れ - これは通常は赤と白の色が付けられたたくさんの小さなボールをかなり高いところに設置されたかごにどれだけたくさん入れられるかを競う競技です。2チームが自由参加の形でボールを投げて制限時間内にどちらのチームが自分のチームの色のボールをより多くかごに入れられるかを競い合います。

 

Cavalry battle 騎馬戦 - これは3人が土台を作ったところに一人が乗ることにより「騎兵」の形を作って行う競技です。チームで「騎兵」を作り互いに競います。「騎兵」の乗り手はチームカラーのはちまきをしており、互いのチームのはちまきを取ることで勝敗が決まります。最後まではちまきを取られなかった者がどちらのチームであっても勝者となります。

 

Two Chinese character equal one word 漢字2文字で1語 - ゆかり先生が生徒に対して一言伝えたいことがあるという場面、日本語では彼女は実際には2文字と言っています。というのは「victory」を意味する日本語(勝利)は二文字の漢字でできているからです。

(訳者コメント:何でこの項目が立ったのか日本人の自分にはちょっと理解しにくい部分もあるので一回整理してみたいと思います。まず日本語版、字幕、吹き替え、それぞれにおけるゆかり先生の台詞を確認しましょう。***は聞き取れなかったです、すんません。

日本語版 字幕 吹き替え

この二文字を与えよう

それは勝利

I have one word for you all!

Victory!

I have one word ***

First place!

字幕はいいと思うのです。「勝利」を素直に「victory」と訳していますし、その前段も「one word」ですからそこを受けて1語の「victory」なわけですし。なんか違和感を感じるのは吹き替え。前段で字幕と同じく「one word」と言っておきながらなぜかそれを受けてわざわざ「1位」という意味の2語の言葉「First place!」を持ってくるという・・・

えーと。あぁそうか・・・まずこの項目が立った理由だけは推測がつくというか合点がいきました。私たち日本人がこの場面の台詞を耳で聞いた場合、「syouri」の音は即座に脳内で「勝利」まで変換されてしまうので前段のゆかり先生の「この二文字を与えよう」は何の違和感も感じません。しかし日本語ネィティブで無い人がこの場面の台詞を聞いてもそこまではいかないわけです。「syouri」の音を拾ってそこから辞書を駆使し、それが「victory」に相当する語であることにたどり着いたとき、彼らははたと立ち止まってしまうわけです。「直前の台詞で確かに『二文字』と言っているのに何故『syouri』1語だけなんだろう」と。

だからこそこの Two Chinese character equal one word の項目が立って解説もされるのでしょう。それは分かりました。得心いきました。

・・・・でもこの吹き替えのゆかり先生の台詞は?日本語版を聞いた時に自分たちが感じた違和感すら英語で再現してしまおうという底知れぬ野心の発露・・・なんでしょうか?そのために前段の「one word」に対してわざわざ二語になる「First place!」を持ってくるものなのでしょうか?)

 

TERUTERU-BOUZU てるてる坊主 - これは人々が翌日雨が降らないようにと窓に吊るす簡単な人形のお守りです。それはぱっと見にはお化けのようです、何か丸いものを白い布か薄い紙で包んで縛ってあるので丸い部分がお化けの頭、残りの部分が胴体のように見えます。てるてる坊主に関しては童謡があり、その中では晴れにしないと首をはねるぞと実際に歌われています。

 

Kicking a shoe off to predict the weather 天気予報のために靴を蹴ること - 伝統的にはこれは日本の木の履物「ゲタ」を使用していました。下駄は四角いのでその側面をも下にして着地することができ、そのさまざまな格好が予知の結果を示すこととなります。しかしながら現代ではほとんどの人が下駄を履いていないのでこの占いは靴を使ってもっと簡略化された形で行われるようになりました。すなわち表が出れば晴れ、裏が出れば雨ということです。

 

O-S オーエス - この言葉はフランス語の"HO! HISSE!"から来ています。これはだいたい "heave-ho!" (訳者注:間投詞:よいしょ、それ)という意味です。フランス語の「H」の音は発音されないので、この言葉は日本では"O-S"(オーエス)と短くなっています。

 

Don't call me KAORIN! かおりんって呼ばないでください! - 「かおりん」は「かおり」のあだ名で、先生が生徒を名前によるあだ名で呼びかけるのはとてもなれなれしいことです。そしてこのなれなれしさの度合いはかおりんが木村先生に取ってほしくない程度でもあります。

 

No culture fests in grade school 小学校には文化祭が無い - 文化祭は通常中学校と高校で行われます。小学校では学芸会が行われます。それぞれのクラスで演劇または合唱を練習して学校の講堂で披露します。

 

Festival dances 祭りは踊る - 日本の体育祭において、フォークダンスは伝統行事となりました。夏祭りの盆踊りは通常伝統的な踊りです。しかしながら文化祭にはこれと関連づけられた踊りはありません、ですから智の言う「文化踊り」は全くの虚構です。

 

Episode 7

The pun in "fairyland class" 「おとぎの国(組)」のしゃれ - このエピソードのタイトルは実際にはしゃれです。日本語ではこのタイトルは「OTOGI NO KUMI」であり、「KUMI」は「class」を意味します。しかしながら、もしこれが「OTOGI NO KUNI」であれば普通に「fairyland」を意味します、つまり「KUNI」が「land」または「kingdom」の意味を持つということです。以上より文字の上ではタイトルの意味は「fairyclass」となりますが残念ながら英語ではしゃれとして成立しません。

 

Culture fest 文化祭 - 文化祭の期間中に生徒たちは様々なプロジェクトを実施します。飲食店のブースであったり射的場のようなものであったり、他にはおのおのが所属している部活動での成果を展示したりします。(例えば生物部が昆虫標本かなにかを展示する、といったこと)また、バンド演奏や演劇公演も行われます。これらの団体はクラブであったりクラスであったり、運動部であったり、学生有志であったりします。多くの学生は一つ以上の団体に参加しています。学生は基本的に文化祭の前1週間程度をすべて準備に当てます。基本理念は楽しむことですが組織管理について学ぶことも含まれます、というのもほとんどすべてが学生の手に委ねられているからです。

 

Tomo's problem with "cafe" 「喫茶店」に関する智の問題 - 表音文字であるアルファベット(それにより実際につづりを知らなくてもだいたい推測することができます)体系の英語とは異なり、日本語において漢字を書くときは知っているか知っていないかだけです。どうやって書くのかを思い出せなければ書き方を推測する方法はありません。黒板の前で智は「cafe」を表す漢字の最初の文字の書き方が思い出せませんでした、そこでちよは下の方に書いて助けてあげたのです。

 

Osaka's funny names for the stuffed animals 大阪がぬいぐるみにつけたおかしな名前 - 大阪は売り物のぬいぐるみに「TSUTENKAKU(通天閣)」「HANSHIN(阪神)」と名付けました。「TSUTENKAKU(通天閣)」は大阪の有名なランドマークである塔です。「HANSHIN(阪神)」は大阪の野球チーム「Hanshin Tigers(阪神タイガース)」を所有する鉄道会社です。

 

Memorial service for the stuffed animals ぬいぐるみのための追悼式 - ゆかり先生がぬいぐるみを焼こうかと言い出すのは文化祭の後に、作ったものを燃やすという慣習のことが少なからず頭にあった上での発言です。それは文化祭の後ではブースや展示で使用したものは一生懸命作ったものであってももういらなくなるという考えに基づきます。しかしながら、それをゴミ箱の中に投げ込むのはちょっと無礼なので最後にそれを燃やしてしまう方がまだましだという発想です。もちろんこれは全然追悼式ではありません。追悼式の為に人は死んだ人にゆかりのあるものを燃やすでしょう、しかしこれは文化祭とは無関係なのだからゆかり先生は土台から外れてしまっています。付け加えて言えば、ぬいぐるみはみんなが持ち寄ったもので、文化祭のためにみんなで一生懸命作ったものではありません。他のものを燃やすことになったとしても誰も心からぬいぐるみを燃やそうとは思わないでしょう。

(訳者コメント:・・・・やってくれたのう。ゆかり先生の一言「供養」がぬいぐるみに向けられているということをきちんと調べればここまでとんちんかんな解説にはならないと思うのですが。)

Episode 8

New year's dreams 初夢 - 伝統的に新年の夜または新年二日目の夜に見る夢のことを言います。この夢は現実になるという迷信があります。

 

Bamboo and pine decoration 門松 - これは伝統的な新年の飾り付けです。家の入り口にその年の神を招くしるしとして、また神の御座として据えられます。

 

Talking pigtails しゃべるお下げ - ちよちゃんのお下げが大阪弁で話すということに着目すると面白いです。

 

Tomo's sexy pose 智のセクシーポーズ - 智の「ルパ〜ン」と言う台詞は、アニメシリーズ「ルパン3世」を参照してください。

 

Ouija is still single? ウィジャはまだ独りなのかい? - 日本語でウィジャ板に相当する言葉は「こっくりさん」です。末尾が「〜さん」で終わるためこの言葉は「Mr.」「Miss」「Mrs.」などと訳される敬称「さん」で終わる名前のように聞こえます。こうして学校での流行の話からウィジャがふられる話にまで変化していくわけです。

 

Hawk! Eggplant! 鷹!茄子! - 「一富士二鷹三茄子」という格言があります。これは初夢の中で見るとどれくらい幸運かという順番を表すものです。そういったわけで、大阪は鷹と茄子を手に持ち富士山を背景にして現れます。

 

Gang apparel 不良が着る服 - ロングスカート、サングラス、マスク、はちまき、そしてちよちゃんが着ている丈の長い上着、これらはすべて不良学生の集団が好んで着る服の定番です。

 

Call me "Kaori" 「かおり」って呼んでもらえませんか - 「かおりん」というあだ名はとても気さくな呼びかけである一方で、名前だけで呼ぶというのはより親密なものです。というのも、家族と特別な他者だけが名前だけを装飾なしで使うことができるからです。そういったわけで、かおりんが榊さんに「かおり」と呼んでほしいと頼むというのは、彼女が榊さんとより親密な関係を求めているということなのです。

 

First visit to a shrine 初詣 - この伝統は「初詣」と呼ばれています。厳密に言えば、いつ言ったとしてもその人のその年最初の参拝が初詣です。しかしながら、多くの人が考える初詣は真夜中の鐘が鳴る、まさに新年の始まるそのときに神社に参拝することです。毎年その時間、神社は大勢の人で賑わいます。

 

Episode 9

Lining up in order of height 背の順で並ぶこと - これは日本の学校において学生が列をなして立っていることを求められる様々な場面でよく見られます。アメリカではアルファベット順に並ぶのが相当するでしょう。

 

How tall is 170 cm? 身長170cmってどのくらい? - これはおよそ67インチまたは5フィート7インチに相当します。アメリカでは16歳で5フィート7インチというのは信じられないと注目されるようなものではありません、しかし平均身長の低い日本の基準で言えば、5フィート7インチは明らかにとても背が高いです。

 

Mon Petit モンプチ - 日本では Mon Petit はPurina社のキャットフードのブランド名で、「monpuchi」と発音されます。

 

Giants and Hanshins ジャイアンツと阪神 - 日本では野球チームは企業が所有します。ジャイアンツは東京に本社を置く読売新聞社が所有しています。タイガースは大阪に本社を置く鉄道会社、阪神が所有しています。この2チームは非常に長い間ライバルでした。ちよちゃんの棚に座っているぬいぐるみはジャビットです。ジャビットはジャイアンツのマスコットです。

 


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