マーブル式漫画技法
(原題:HOW TO DRAW COMICS THE MARVEL WAY、著者:STAN LEE,JOHN BUSCEMA)
-この色の文章は訳者である私のコメントです。-
-[(ページ数)]は原著でのページ番号です-
基本的な形状が物をリアルに見せるために重要であるように、遠近法は風景を正しく見せる、すなわち前景、遠景、そしてその間に位置する物を正しく配置する、そのためにきわめて重要です。
遠近法の習得はなかなか難しいのですが漫画を書くためにはこれを身につける必要があります。できるだけ簡潔にはっきりと説明するように心がけます(遠近法については学ぶ側と同じくらい教える方も苦労するのだと言えば少しは慰めになるでしょうか)
これらのことを踏まえた上で、はじめましょう。
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これまで通り、隣に示した絵を使って説明します。ここで一つ新しい言葉を意識的にせよ無意識的にせよ覚えてもらいます。それは「水平線」です。
基本的に、水平線は単純に見る人の目の高さを示します、すなわち仮にあなたがそこにいたとしてあなたの目がある位置を示しているのです。
ちょっとした例からはじめましょう。図Aの線画に着目してください。
手にとって回せば上から見る形になり(B)、上面の側面の線2本が1点に向かっているように見えます、ちょうど線路が遠くの方で一点に重なるように。それではここで2本の側面の線を交わるまで伸ばしてみましょう(C)。
この2本の線が交わるところが水平線、すなわち私たちの目の高さです。これは遠近法の線が一点に収束するので「一点透視法」といいます。
ここで、立方体を回転させ、線が収束する極限までを観察すれば、これは2点透視法になります。皆さんをバカにしているのではないことを示すためにも呼び方を変えた理由を説明しなければなりません。ついでに言えば、立方体は水平線よりもしたにあります、つまりあなたの目線よりも下にあるのです。
図Eでは立方体を単に目の高さに描き直してあります、また図Fでは目線よりも高い位置にあるときの描写の例を示しています。
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ジョニーは定規を無駄にしないためにもここに遠近法の原理を街の風景を描くのに適用した例を二つといわず示してくれました。
最初のイラストでは景色の大きさやビルの数にもかかわらず、すべてが一点へ収束していきます。それ故、「一点透視法」というのです。
こちらのイラストで何がいいたいか分かると思います。遠近法による線は二つの異なる点に収束しています。(もちろん同じ水平線に向かって、です)つまりこれは紛れもなく二点透視法の例となります。さらにみていきましょう。
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Well it had to happen.(上手く訳せませんでした)この2枚のイラストは3点透視法の例を示しています。3つの消失点が分かりますか?おっと「消失点」について説明するのを忘れてました、何もいわないよりは少し遅れて説明する方がまだましでしょう、消失点というのは収束する線が一点で交わる所を言います。
スパイダーマンは説明するのを忘れている・・・3つ目の消失点は水平線上にはない。一つ目と二つ目の消失点は水平線上にあるが3つ目の消失点は水平線の遙か上かつ、任意の点にある。下のイラストでは3番目の消失点は水平線の下の、同じく任意の点にある。So
be it.(上手く訳せませんでした)
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●部屋の中を描く時を考えてみましょう。簡単に思えますか?では家具はどうでしょう?ごく自然に、部屋に沿っているように見せる、もっとも大事なのは空間の中で浮いたように見えないようにすることです。家具がお互いに正しく、現実的な位置関係にあるように見えなければなりません。つまり遠近法がすべてなのです。
●隣の2枚のイラストをみれば、部屋全体を正しい遠近法で描くためにどのようにジョンが目の高さ(水平線の位置)と消失点の位置を利用しているのかということが分かるでしょう。見る人の視線の位置がどのように変わっても、遠近法が正しく用いられていればすべてが満足のいく位置に落ち着きます。
●下のイラストで床にあるいすがほかの家具とは違う向きに置かれていて、そのため別の消失点に向かっているのに気がつきましたか?これは第3、第4の消失点を同じ水平線上に用意するということを示しています。
●これがひどく難しいものに思えても心配することはありません。ジョニーが私にこれを説明するのに要した時間は6時間、そして未だに私はこの問題のほとんどと格闘しているのです。とにかく次のページに進んで課題に取り組みましょう。
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よろしい、最初に説明用の図を使い、その後でこれらが漫画においてどんな風に用いられているかを見てみよう。
遠近法を学ぶ目的のうち、もっとも大事なのは歪めたり正確な形を失ったりすることなく、ものを傾けたり、ひねったり、回したりすることを可能にすることです。以下の図はこれらのことをとても簡単なやり方で示しています。それでは順に見ていきましょう。
真円は正方形の内側にぴったりはまります。
しかし、正方形の角度を変えたとき、円も形を変えざるを得ません。楕円形になるということを見ておいてください。
それでは、直方体(2枚の正方形を面を合わせて遠近法に沿って描く)を描いて楕円を二つ正方形の中に描き入れて2つの楕円をつないでみましょう、遠近法に則った車輪が描けました。
遠近法に基づいて描かれた正方形を2分割する方法を考えてみましょう。図のように対角線を正方形の中に描き入れ、交わったところが正しい中心です。いったん正確な中心点が分かれば分割する線をどこに描けばよいか分かるでしょう。
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壁を5つに分割する例を考えてみましょう、ただし難しくするために壁は遠近法に則っているとします(線は遠方の一点で収束しています)
例2で示したのと同じ方法を単純に当てはめる事ができます。壁の側面を5等分し、対角線を引きます。
最初の基準線を消せば、全てが遠近法に則って正しい5等分が完成します。
それでは皆さんが一生に一度は描いてみたいと思っている遠近法に則った碁盤目模様の描き方です。こんな感じ。
好きな角度で元になる正方形を描きます
紙の下端に平行な線の上に等分割した正方形を好きなだけ書き入れます。
これらの点から消失点に向けて線を延ばします。
対角線を書き入れ、先ほどの線との交わったところが遠近法に則った完璧に正確な正方形となる点です。
ここまでつまらないモノにつき合ってきたのだから、次のページでは素晴らしい作品の中にここまでやってきたこと全てがあることを見てみましょう。
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この絵が三点透視法に基づいて描かれているといるといわれて言っていることが分かるかな?同じくこの絵が「虫の視点」から描かれていると言って分かるかな?分かるよね!
これは単純な一点透視で視点を少し下に取ったイラストです。視点の位置は本当に自動車のタイヤの直下にあります、なぜそうなるのかはあなたが実際にこの場面にいたとした時に、自分の目がどこに位置するかを考えれば分かるでしょう。直線がどこへ向かって居るかも見ておきましょう。
もうこれが3点透視法を用いて鳥瞰図として描かれたモノであると説明する必要はないでしょう、しかしこれから練習する際にはこういったことをとにかく気にかけておくことになるでしょう。
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ここに示したイラストを楽しんでみてくれていることでしょう、ここには典型的なマーブルコミックスの中で人物を正しく遠近法に基づいて配置するかということが示されています。
いろいろある消失点に注目するのと同じように視線の高さについても特に注意してみてください。